2014年5月1日木曜日

 
 輪島市名舟町(なふねまち)に古くから伝わる「御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)」〔1961(昭和36)年:輪島市指定文化財、1963(昭和38)年:石川県無形文化財)〕。1576(天正4)年、越後の武将 上杉謙信に攻め込まれた農民や漁民が、木の皮や海藻を面や髪とし、勇ましく太鼓を打ち鳴らし、相手を退散させたのが始まりと言われています。


 輪島市では毎年春から秋にかけて、この太鼓の無料実演ステージが開催されています。今年は、4月26日(土)にオープニングセレモニーが、道の駅・輪島ふらっと訪夢(ほうむ)前で行われました。200名の来場者を前に、酒樽の鏡開きが行われたあと、いよいよ御陣乗太鼓保存会の皆さんによる実演が始まりました。

 しばしの静寂のあと、「ドドーン」と言う太鼓の音が響き渡り、思わず身体が震えました。そして次第に鬼気迫る太鼓の乱舞へと続いていきます。序(ゆっくり)・破(やや早く)・急(最も早く打ち切る)の三段階のテンポで打つのがこの太鼓の特徴で、これが何回も繰り返されます。

夜叉や幽霊などの恐ろしい姿の打ち手が、入れかわり立ちかわり打ち鳴らす序破急のリズムを聞いていると、敵を追い払おうと死にもの狂いであったであろう当時の状況が思い浮かび、底知れぬ恐怖心が沸き起こってきます。それと同時に古くからの伝統を守り伝えようとする保存会の皆さんの意気込みが伝わってきます。


一心不乱に打たれる太鼓の響きは、聞く者の魂をゆさぶり、心に染み入ってくる思いがしました。(T.S.)




*御陣乗太鼓の実演スケジュールについては、同太鼓ホームページでご確認ください。

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