2014年7月10日木曜日


 梅雨入りしたものの雨が少ない輪島地方ですが、この季節の風物詩であるホタルが見られる場所があると聞き、出かけてきました。
 当館から南へ車で15分ほど走った所にある石休場町(いしやすみばまち)。県道1号線を東にそれて、山間部に車を数分走らせた所がホタルの名所の一つです。
 河原田(かわらだ)川水系・神田川の川面に降り立ち、日没を待ちます。この時期、日没は午後7時過ぎですが、辺りが暗くなるのはもう少し後です。

 午後8時近くになり、ようやく辺りが暗くなると共に、それまで顔を出していた月も雲間に隠れました。それに合わせるように、突然黄緑色をしたホタルの光が川面に現れました。
 この光を見るのは何年ぶりでしょうか。私の心は、突然幼少時にタイムスリップしたように感じました。あまりにも幻想的な風景を目にして、言葉もなく見入っていた頃を思い出します。
 昔は輪島市内の川面や田畑のあちこちで、ホタルの光による幻想的な風景が見られ、多くの人々がその姿を愛でていたものです。しかし時代の流れと共に、見られる場所が少なくなってきました。漆黒の闇の中、じっと息を凝らしてホタルの光に見入りながら、輪島にもこのようなすばらしい風景が見られる場所がさらに増えてほしいと思いました。
 一方、この石休場町では、昔はこの川の上流に採石場があったため、川が汚れておりホタルはいなかったそうです。しかし採石場が無くなり、川が綺麗になったため、見られるようになったとの事です。
 ふと、柔らかなホタルの光が、ゆっくりと私の周りを巡りながら上空へ向かって飛んで行きました。この光を眺めながら、改めて自然の大切さを感じ、この風景を次の世代にも伝えて行かなくてはと痛感しました。(T.S.)
 *ホタルは、車のヘッドライトやスマートフォン・携帯電話の灯りがあると光りません。地域の方々が大切に守っている財産です。ホタル観賞の際はくれぐれもご配慮ください。

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