2014年8月21日木曜日

 輪島には、古くから伝えられている伝統芸能の一つに「三夜踊り」(1966(昭和41)年 輪島市指定無形民俗文化財)という盆踊りがあります。今年も814()16()までの3日間に渡って開催されました。雨に見舞われる時間帯もありましたが、多くの人々が訪れていました。
 会場の輪島市役所前三角州広場へ近づくにつれて、独特の節回しが聞こえてきました。盆踊りと言えば、規則正しい太鼓のリズムによって導かれる、弾むような節回しを思い浮かべるかもしれませんが、「三夜踊り」は違います。一つの節が、笛や太鼓、三味線の伴奏によって、とてもゆったりとしたテンポで歌われます。音頭とりは、「ハ・オテヤレ・オテヤレ」の囃子(はやし)を受けながら、独特の節回しで延々と歌い続けるのです。踊り手は、そのゆったりとしたテンポに合わせ、すり足で行きつ戻りつを繰り返しながら踊ります。
 輪島に生まれ育った者にとって、この独特の節回しは実に馴染み深く、郷愁さえ感じます。昔から先祖への想いを巡らしながら踊り継がれてきたのでしょう。
 舞台の周りは最初踊り手の方だけでしたが、ゆったりとした節回しに導かれるように、観光客をはじめとする一般のお客様も次々と踊りに加わり、見よう見真似で踊り始めます。徐々に様になっていく光景を見ていると、三夜踊りを共有できたようでとても嬉しく感じました。

 近年この踊りを後世に伝えようと、市内の小学校では児童への継承も行われており、14()には、児童による囃子の披露も行われました。また15()には、市内の各種グループが参加する「連踊(れんおど)りコンテスト」も開催され、多くの一般市民が参加するなど様々な取り組みが行われているのは、実に喜ばしいことだと思います。先祖代々受け継がれてきたこの踊りが、末永く愛されていって欲しいと思いました。(T.S.)

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