2014年8月28日木曜日

 毎年822日から25日まで、輪島市内の4町内の神社(奥津比咩(おくつひめ)(海士(あま))、重蔵(河井町)、住吉(鳳至町)、輪島前(ざき)(輪島崎町))で祭礼が行われます。この4日間の祭りを総称して「輪島大祭」と言います。今回は824()に行われた住吉神社の祭礼の様子をご紹介します。

 午後730分頃から、各町内を練り歩いたキリコ(=神輿(みこし)の足元を照らす巨大な御神灯(ごしんとう))が、住吉神社前に集まってきます。一基ずつ順番に鳥居の前に進み、自慢の太鼓を打ち鳴らします。バチも折れよとばかりに力強く打ち鳴らす姿を見ていると、見ているこちらのボルテージも上がってきます。よく見ると、キリコはそれそれ特徴があります。描かれている文字は、それぞれの町の想いが書かれているのでしょうか。



 やがて神社の本殿からお神輿(みこし)が担がれて出てきました。先導のお神輿とキリコによる鳳至町内での練り歩きがいよいよ始まります。その時も各キリコでは太鼓が打ち鳴らされます。
 市内中心部を流れる河原田川に架かる「新橋」にたどり着きました。ここでは、お神輿とキリコが橋を走りながら往復するのが担ぎ手の威勢を誇示する見せ場となっています。



 担ぎ手の「おおっ!」という掛け声と共に巨大なお神輿やキリコが走り回る姿はとても勇ましく、輪島人の心意気を感じます。
 その後、キリコは河原田川にそって進みます。川面に映るキリコの姿はとても神秘的で、見ているこちらの心も癒されました。
 輪島市役所前三角州広場にお神輿とキリコが集結すると、いよいよ「松明(たいまつ)神事」が行われます。

 住吉神社から運ばれてきた火種によって松明に火が点けられ、燃え盛る松明の下を、まずお神輿が走り回ります。あたりに熱風が伝わり、お神輿に火が燃え移るのではないかとハラハラしながら見守りました。
 松明の頂上には、3本の御幣(ごへい)竹が差されています。この御幣竹をキリコに縛り付けると、これから一年その町内に幸運をもたらすと言われていることから、ほぼ燃え尽きた松明が轟音と共に倒れると同時に、キリコの担ぎ手達による御幣竹の奪い合いが始まります。祭りのクライマックスです。


 それぞれの町の意地と誇りを掛けての奪い合いは、見ているこちらの心も熱くさせます。見物客は、皆がその場で一体となりながらその光景を見守りました。
 この「輪島大祭」は、旧盆の時期と共に普段市外に出ている人たちが帰省し、家族や友人たちと旧交を温めあい、故郷輪島への想いを新たにする時でもあります。輪島人の心意気を感じさせる「輪島大祭」が、いつまでも続いて欲しいと心から願いました。
 「輪島大祭」が終わると季節は一気に秋へと向かいます。季節の移り変わりを予感させるお祭りでもありました。(T.S.)

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