2015年2月3日火曜日

 輪島市鳳至町(ふげしまち)上町(かみまち)通りに建つ「大﨑家住宅主屋」が、このほど国の登録有形文化財となりました。
 この建物は、大正末期から1929(昭和4)年にかけて3回に渡って建築され、現在の姿になりました。輪島塗製造販売業を営む大﨑家は、現在四代目のご主人が守っています。

 木造2階建ての外観は、格子戸を用いた建具や2階の出窓が茶屋風の雰囲気をかもし出しています。

 内部の特徴は、輪島塗の塗師屋家屋によく見られる「住前職後」と呼ばれる造りです。手前部分が、家族が暮らす住居部分で、くぐり戸の玄関から約50m続く土間と縁廊下の奥が、職人たちの仕事場となっています。塗りの工程で一番気を使う塵(ちり)や埃(ほこり)を防ぎ、静かに落ち着いて仕事をするために考えられた独特の造りです。また土間と縁廊下を芸術空間にすることで、毎朝そこを通り仕事に向かう職人たちの美意識を高めることにも役立つのです。

 案内していただいたご主人は、「能登半島地震で被害が出たが、元の姿を取り戻せて本当に良かった」と仰っていました。
 この建物は、330()から始まるNHK連続テレビ小説「まれ」のロケにも使われたそうで、どのように放送されるのか楽しみです。
 先人たちが培ってきた塗師文化が詰まったこの家が、いつまでも守られていって欲しいと思います。(T.S.)

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